Vintage Organsのパンの揺らぎを消す方法
解決したいこと
Native Instrumentsのオルガン音源「Vintage Organs」を使っていたら、音色にパンの揺らぎが起きて気持ち悪かったのでこれをなんとかしたかった。
Vintage Organsには「ROTOR」というエフェクトがあって、これをONにするとレスリースピーカ君迫真のコーラス効果が得られてクッソ気持ちいい。というかロックなオルガンをやりたい場合は必須のエフェクトだと思う。
ただ、これをやると以下のような効果が生じる。
- 音量に揺らぎが生じる
- パンに揺らぎが生じる
1.は個人的にまだいいとして、2.については音色のパンがR-Lチャンネル間をぎゅるぎゅる動いて気になってしゃーない。白玉とか長い音符を弾いてみるとパンの揺らぎがよくわかる。
ちなみにハモンドオルガンについては以下のURLの解説がわかりやすくてほんとすこ。
www.suzuki-music.co.jp
使用ソフトウェア・プラグイン
- Vintage Organs:Native Instrumentsのオルガン音源。ハモンドオルガンの名器「B3」をはじめとする様々なモデルを搭載している。
- KONTAKT PLAYER 5:Native Instrumentsの無償サンプルプレイヤー。同社のKOMPLETE製品の音源なんかを鳴らすために必要なプラグイン。
解決方法
ググって調べてたらNative Instrumentsのユーザフォーラムにたどり着き、同社の社員らしき人がイケメンな回答をしているのを発見出来た。
www.native-instruments.com
社員ニキ「音源の後ろにステレオエンハンサーを挿して、パラメータいじってモノラルに近づけるとパンの揺らぎが消せるゾ」
はぇ~すっごいわかりやすい…。
じゃけん実践しましょうね。
手順としては
- KONTAKT PLAYER 5にVintage Organsを読み込み、好きなように音作りをする。
- PLAYER上部の「Output」タブ(ミキサーのアイコン)をクリック、PLAYER下部に出力端子の情報が出る。
- st.1の1段目をクリックし、「Effects」->「Stereo Modeller」を選択。「Spread」を下げまくって「mono」にするとモノラル化される。
- st.1の2段目をクリックし、「Effects」->「Stereo Modeller」を選択。3.でモノラル化した音源をステレオに戻すため、「Pseudo Stereo」ボタンをクリック。これによりモノラル音源が擬似的にステレオ化される。あとは「Spread」をお好みで調整すればOK。
以上でパンの揺らぎが消えた音が手に入るはず。
耳で聴いた感じでは揺らぎはかなり抑えられている気がしました。(小並)
最後に
いかがだったでしょうか。
KONTAKT PLAYER 5の中で作業が完結しているし、悪くない解決方法なんじゃないかと思います。